読み返したくなる本、というヤツにはなかなか出会えなかったりするのだけれど。
最近、息子が買って来た「∀ガンダム」のノベライズ版をなんとなく読んでいたのだけれど、
これがなかなか、ツボだった。
∀自体、劇場版をビデオで見たのみなので、そんなに深い思い入れがあるわけでもなく、
逆に、先入観なくノベライズ版を読み始めたのが良かったのかもしれないけどね。
∀は、ガンダムらしからぬ独特の世界観があって、
でもそれが実はどこか深くの根っこのところ辺りで、ものすごくガンダムちっくだったりするのが、
魅力なのかな、という気が最近している。
イヤ、実際はどうなんだか知らないんだけど。ただ、ワタシはそんな気がしてる、というだけのコトで。
でも、なんか好きだなぁ、と。
どこがどうとは上手く言えないのだけれど、でもなんだかとても好きだと気づいた、∀。。。
この、ノベライズ版を読んだからそう思えるようになったのかもしれないな、と。
大概、映画やテレビアニメのノベライズ版には、ガッカリすることが多かったりする。
実際、ちょっと前に見た某映画の小説版はかなりのシロモノだったし。
せめてしっかりと日本語で文章が書けるヒトにノベライズ依頼してね、みたいな。
ていうか、映画公開に間に合わせるべく、校正もロクにせずに出版しちゃったのか?と。
ストーリーうんぬん、表現力うんぬんとか言うレベルのハナシではなく、
文章の誤りにいちいちツッコミを入れてたらしんどくなってしまったのだった。
ま、
それと比較して、という意味ではなく。
∀のノベライズ版は、それ自体がしっかりと独自の世界を描き出していて、
単なるアニメのノベル版でオシマイなのではなく、
ひとつの小説としてきちんと完成していて、ストレスなく楽しめるのだった。
なぁんてな。
評論なんかするつもりはなくて。
一億総評論家時代だか何だかしらないけれどワタシはそんなものに興味はないし、むしろキライなので。
ヒトの評価なんて千差万別で良いはずなのにね。
それを、何だか知らないけれど、大抵エラそうに批判してみせるエセ評論家みたいなの、
生理的に受けつけないので。
だからって、やっつけてやろうなんて気はこれっぽっちもないけどね。
文字通り、受けつけないのだから。
関わりたくもない、というのがホンネのところで。
ん?
なんか脱線しまくり。
ともかくも、ノベライズ版∀ガンダムは、久々に出会った「読み返したくなる本」だなぁ、と。
そんだけのコトなんだけど。
あ、番外編の「episodes」も良いカンジ。
だからって、ヒトに「読め」とは言わないけどさ。
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