■モルゲンレーテ 考察・研究レポート  2004/05/18
RICHI さん 

・GTへ向けてカードの考察

 現在のGW環境下で強いと思われるカードは何か?一気にシュートの効くロンビか?それともリセット系の覇者、破滅か?それも強いのだが、俺が思うに、最近の旬はローコストな上、一枚で複数効果を持つカード、ではないだろうか?

 例えば、市販ブースターの中で青のトップレアと言えば、まずフルバ。4国力、高機動、プリベント、毎ターン・リロール、及びパンプ。地形適性のマイナスを考慮しても、一点の非のうちどころがない。他にはハンマーなども単なるロールではなく、換装、焼き、リロール、そして毎、を含めるから鬼のように強い。V2などもオペ割り、一休、換装まで含めると、やはり並々ならぬ有用性がある。さすがGWだけあって、磐梯はガンダムの能力には糸目はつけないのだろう。

 しかし、戦いに勝つためには強いカードを使う事の他に、明確な戦略性を持たなくてはいけない。だれもが強いとわかるカードは常にメタられるしワンパターンになりやすい。のだから、人より有利に戦おうと思えば、新に有用性の高いカードと戦略を自分で発掘しなくてはならないのだ。



・現地徴用に学ぶ

 現地徴用は俺も前から目を付けていたカード。キャラクターのドローには毎回ばらつきがあるが、ユニットが確実にジャンクに落ちるのが、たまらなく有用に見えた。ノイエジールやケリィ・02、リサイクルやリガ・ミリティアなど駄作が多い中、T中さんの構築はさすが。マルチプル誘発、ジャンクからのカードサーチ、手札補充含むキャラクターの確保。見事複数効果を利用した有用なデッキ戦略になっている。


・モルゲンについて

 GT前に目をつけていたのはモルゲンレーテG。能力としては単純で、Gであり、ハンガーに手札カードを落とすだけの明確な効果。
 しかし、現環境においてはそれだけでたくさんの戦略とマッチする。例えを箇条書きであげてみよう。

 手札破壊、廃棄に対する防止効果。
 リセット後における手札カードの確保。
 手札廃棄にかかわるマイナステキストの回避、及び、手札制限枚数やドロー過剰に対する保護。
 基本的にこれらの要素を含むカードとのコラボレーションで汎用性の高い効果を誇る、かもです。


・モルゲンと絡み合う四つの型

 では、現在でわかりやすいモルゲンとのコラボカードを模索してみよう。思いつくだけ一覧で掲示してみる。

 決戦前夜
 急拵え
 オデッサ作戦

 裏取引
 御しえぬ野心
 報道戦争
 誘爆
 ゴトラタン
 BB2シロッコ
 総力戦

 アクシズ先見艦隊
 明かされた全容

 破滅の終幕
 第7次戦争
 宝物投棄
 ターンA、ボクサー

 血のバレンタイン
 完全平和主義
 哀悼の花

 ゲリラの村

 基本的には、手札がない時に有利に働くカードを1型、手札に対して廃棄を起動する効果を持つカードを2型、過剰ドローやディスカードの効果を持つカードを3型、ハンガーから直結する効果を4型とする。
 まずは各型から、勝ち筋を想定できるモルゲンのパターンを考えてみよう。


・ドロー1型

 手札がない時に働くカードは当然混色G入りの場合、中速デッキのみ限定と仮定。そして、必然的に場やハンガーに落とした分を補充するドロー型になる。
 カードの例でいえば、

 急ごしらえ
 オデッサ作戦
 御しえぬ野心
 裏取引
 アクシズ艦隊

 と、あと今思いだしたが、ターンAのロラン横恋慕の人も、なんかそんな能力だったような(汗)
 に当たる。とにもかくにも、相手よりドローすることでアドバンテージを取る戦略となる。

 しかし、結論から言わせてもらえば、手札0という事は、モルゲン・プラス・キーカードと、展開において遅いタイミングのドローが多い。ドローがすなわち本国のダメージにつながる限り、終盤にドローを強化したところで絶対の勝ちに繋がるとは考えにくいようだ。


・2型の場合

 手札廃棄やリセット効果プラス・モルゲンで相手のみアドバンテージを失う2型の場合。

 報道戦争
 破滅の終幕
 宝物投棄
 血のバレンタイン

 と、強力な手札リセットが多い。しかし、GWのゲームのタイミング上、相手4ターン目以降のハンデスは有効なアドバンテージを取れない事が多い。逆に破滅の終幕は場を含む手札リセットであるから、これはモルゲンでカードを落とせば、有効なアドバンテージの取り返しになる。
 従って、モルゲンを使う事を考えてタイミングで優秀なカードは、

 報道戦争(指定1から始まる手札リセット)
 破滅の終幕(ダメージ以外の全てのリセット)
 が、ひとまず有効なコラボ・カードとなる。

 宝物投棄は捨て山を廃棄する効果を持つために次点とする。ボクサー、投棄ハンマーなど、手札リセットと共に有効な勝ち筋にも繋がるからである。


・3型の場合

 3型はいわゆる手札保護。手札を全て廃棄して、などという効果には無駄カードのみ落とせばよいので都合がよい。

 決戦前夜
 ゴトラタン
 シロッコ
 総力戦

 などは強い効果と引き替えに手札廃棄をうながすカードにモルゲンは都合がよい。ハンガーの登場で、こういったカードが使い易くなった分、可能性の幅はがらりとかわったといえる。

 また、1型とかぶるが過剰ドローなどを保護するカードに

 御しえぬ野心
 裏取引
 哀悼の花

 があるが、これにバカンスも補足する。展開にされやすいため、あくまで先行のみの優先権とするが、総統ならば、ぜひ哀悼モルなど試して頂きたい。


・4型の可能性

 4型は現在、強力なコンボといったものはないだろう。しかし、いくつかハンガーを利用したコンボカードというものがある。

 ターンAボクサー
 第7次戦争
 ゲリラの村

 の一覧である。
 ボクサーもキーカード三枚、7次も5ターン目以降のコンボとあって、直接モルゲンとだけの組み合わせは厳しい。しかし、これも1型2型3型の組み合わせによっては、強力な効果を発揮する可能性がある。

 目の付けどころはゲリラの村であろう。モルゲン一枚あると、プレイタイミングの遅れはあるものの、コマンドだらけの赤や黒を困らせる事ができる。カウンターの手強い赤を、モル村で沈黙させることができるだろう。


・考察の結論

 1型から4型まで考察した結論として、モルゲンはオペレーションドローなどと相性がよく、リセットコマンドと組み合わせると強力なデッキになる可能性がある。

 となると、必然的にモルゲンと結合に強い色は黒と茶になるのか。
 取引やバカンスでガンガン回し、破滅や戦争でリセットを狙うことがモルゲンにおける勝ち筋になるだろう。

 そして、次点は青になる。決戦前夜、急ごしらえなど、非常にハンガーと相性がよいうえ、苦手なハンデスやリセットにも耐性がつくからだ。ただし、換装に向かないのが残念だし、受け身な強さなだけに、決して有用性が高いわけではない。
 そして、モルゲンは特なことばかりではない。単色で組んでも色事故を引き起こし、またG破壊や特殊G制圧によわく、ロールすると国力に隙ができる。強いモルゲンデッキが出てくれば、弱みもつくのがまた戦略性である。

 ともあれ、これにてひとまずモルゲン考察は終了。BB3が出て、夏のGT予選までには立派なモル使いになっていたいものである。